2026-05-17

ピンクと水色

保育園の帰り道。娘とふたり、少しだけ公園に寄って帰るのが最近の日課だ。

上ふたりが男の子だと、家の中のおもちゃはいつの間にか虫やピストル、戦隊モノばかりになっていた。洋服も、ブルーやカーキ、黒。 だからこそ、3人目に生まれた長女には、気がつけばピンク色のものばかり買ってしまっている。まだ色の好みを言わないのをいいことに、私の手がどうしても、ピンクの愛らしさへ伸びてしまうのだ。

でも、ふと遠い昔の自分を思い出す。

私が小さかった頃、一番好きだった色は「水色」だった。 気がついたらクローゼットの服が全部水色になっていたこともあったし、実家の屋根裏の壁を自分で水色に塗ったこともある。なんなら、最初に覚えた漢字は「空」だ。毎日違う表情の色を見せてくれる空が、ただただ大好きだった。

今の私は、娘に「ピンク」を押し付けてしまってはいないだろうか。

水色の屋根裏でワクワクしていたあの頃の私のように。 この子がこれから何色を愛し、自分の世界をどんな色で満たしていくのか。 ピンク色の小さな背中を見つめながら、その日が来るのを、少しだけ背筋を伸ばして待ちたいと思う。

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